今の日本に最も必要なものは何でしょうか?
それは、自らの手でまだ世の中にない事業や価値を生み出そうとする衝動、「アニマルスピリッツ」であると私たちは考えています。
スタートアップは、時代の変遷に応じて新たに出現する社会課題に対し、
ビジネスというインセンティブ構造を通じて解決策を提示する原動力です。
社会課題を解決する事業の構築を通じて非効率な現状を刷新し、未来世代のために社会を変革すること。
これこそが、スタートアップに期待される役割です。
未来世代のために社会を変革するスタートアップが成長できるよう、日本社会にアニマルスピリッツを注ぎ込みたい。
それが私たちの目指すあり方です。
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会社詳細
私たちの社名「アニマルスピリッツ」は、経済学者ケインズが著書『雇用・利子および貨幣の一般理論』で用いた言葉を由来としています。 もともとは、景気や投資などを動かす“動物的衝動”を指し、「血気」「野心的意欲」「成し遂げようとする情熱」とも訳される概念です。私たちはこの言葉を、
1. “誰に頼まれたわけでもないのに、実現すべきだと信じるものに挑戦する衝動”
2. “不確実な環境下でも、自ら新価値を創り出す起業家の原動力”
3. “社会を前進させる必須のエネルギー”
と解釈しています。
スタートアップは、他者に指示されるのではなく、創業者の内面から湧き出す熱意によって生まれるもの。私たちは、その「アニマルスピリッツ」こそが経済とイノベーションの源泉だと考えており、日本社会にこの精神を広めたいという思いを込めて社名としました。
Last update : 2025.2.5
当社は大きく分けて 2つの事業 を展開しています。
1. ベンチャー投資事業
シード・アーリーステージのスタートアップを中心に投資する「アニマルスピリッツ1号ファンド」を運用しています。
投資先の経営を“ハンズオン”という形ではなく、必要に応じた伴走支援で後押しします。
2. アドバイザリー事業
過去に運営していたグロースキャピタル「THE FUND」の実績を踏まえ、レイターステージのファンド「みずほグロースパートナーズ」に対してアドバイスを行っています。間接的にレイターステージのスタートアップの成長も支援し、日本のスタートアップエコシステム拡大に取り組んでいます。
私たちは、この2つの事業を通じて、スタートアップが創る未来をサポートすると同時に、日本全体のイノベーション環境活性化に貢献したいと考えています。
Last update : 2025.2.5
こちらのコーポレートサイトでも、よくいただくご質問事項について解説しておりますが、その他、下記リンク先のVoicyでも、アニマルスピリッツ1号ファンドについて音声でご説明しています。是非ご参照ください。
Last update : 2024.5.6
代表パートナーの朝倉は、大学在学中の2006年に友人たちとネイキッドテクノロジーというスタートアップを創業しています。同社は複数のVCから資金を調達し、ガラケー向けのミドルウェア並びに、アプリケーションを開発していました。代表取締役社長を務めていた2011年、朝倉は同社をミクシィ社に売却しています。
また売却に伴いミクシィに入社した後、朝倉は同社の執行役員、代表取締役社長兼CEOを務め、SNS事業からの業態転換を遂行しました。代表就任時には180億円だった同社の時価総額を、5000億円の規模にまで成長させるターンアラウンドを牽引しています。
同様にベンチャーキャピタリストの川原も、自分で創業したスタートアップをM&Aによってイグジットした実績を持つ経営者です。
Last update : 2025.2.5
私たちは「未来世代のための社会変革」という理念のもと、大きく2つの目標を掲げています。
1つ目は、企業価値が1兆円を超えるスタートアップを創出することです。数値としての「1兆円」自体に絶対的な意味はありませんが、社会を本質的に変革し得る企業を見いだす際のひとつの目安になると捉えています。こうした大きな変革をもたらす起業家を、シード・アーリーステージからしっかり伴走するのが私たちの役割です。
もう1つは、ネット3倍以上の投資リターンを継続的に実現すること。これは投資手法の再現性と持続可能性を示す指標であり、LP投資家の皆様への責任でもあります。
「企業価値1兆円を超えるスタートアップの創出」は、ファンドライフの10年間に厳密にこだわった目標ではありません。むしろ、上場後も成長し続け、いずれ1兆円規模に達する企業の創業初期をサポートできれば、私たちが目指す“未来世代のための社会変革”に十分貢献できると考えています。
1兆円というのは確かに高い目標ですが、代表パートナーの朝倉は時価総額180億円から5,000億円超までの成長を実現した上場企業の経営を担った経験もあり、まったく荒唐無稽な数字ではないと確信しています。
Last update : 2025.2.5
投資方針
業種にかかわらず、「未来世代のための社会変革」に繋がる成長可能性の高いスタートアップを投資対象としています。その上で特に私たちが重視する以下のテーマに対して注力しています。
「国を守る」: 日本が必然的に迎える超高齢社会を持続可能たらしめるための生産性向上・社会システム確立に取り組むスタートアップ
DX、AI、IoT、ロボット、ヘルスケアなど
「地球を保つ」: 脱炭素、循環型経済の実現に向けたシステム構築に取り組むスタートアップ
Climate Tech、自然エネルギー、フードテック、モビリティ、サプライチェーンなど
「フロンティアを拓く」: 人々の生き方を一変させる新産業の創出に取り組むスタートアップ
宇宙開発、生成AI、ブロックチェーン、ウェルビーイングなど
Last update : 2023.2.21
シードステージ、ならびにアーリーステージのスタートアップを主たる投資対象としています。また主に既存投資先のフォローオンを通じて、ミドルステージ以降にも投資実行します。
なお、「シード」「アーリー」「ミドル」といった用語は、評価額や業績、調達ラウンドの名称といった外形的な基準によって区別できるものではありません。したがって投資検討にあたっては、個社ごとの具体的な事情に応じて判断を行います。
Last update : 2023.2.14
私たちは「ハンズオン」という言葉をあまり使いません。理由は下記の通りです。
・最も事業を理解しているのは起業家自身であるから
・過度な介入はスタートアップの成長を妨げる可能性があるから
・創業初期は経営者の時間と思考が最大の成長ドライバーであり、介入がこれらを毀損すると考えているから
代表パートナーである朝倉は、過去のスタートアップ・上場企業の経営過程において、外部からの不要な干渉は企業経営に悪影響をもたらすことを身をもって体験しています。
そのうえで、スタートアップからのリクエストを受けた場合には、
・資金調達(次ラウンド投資家の紹介、エクイティストーリー構築)
・事業戦略への助言(事業モデル検証など)
・採用や顧客開拓のネットワーク支援
といったサポートに尽力することを心がけています。
私たちの役割は、あくまで黒子であり、伴走者です。
スタートアップの経営は起業家が主役であり、部外者のVCがマイクロマネジメントすることを避けることで、企業の価値向上を実現する――それが私たちの考え方です。
Last update : 2025.2.5
投資先スタートアップの成長フェイズや調達額などによって異なりますが、実績としてはラウンドあたりで1,500万円から3億円の投資を過去に実行しています。最大で5億円の投資が可能です。
なお、投資額の中央値は1.5億円前後です。
Last update : 2025.2.5
リード投資、共同リード投資、フォロー投資など、ラウンドにおける役割に囚われず、投資を実施します。
Last update : 2023.2.14
リード投資、共同リード投資、フォロー投資など、ラウンドにおける役割に囚われず、投資を実施します。
Last update : 2023.2.14
投資先スタートアップの成長や、それに必要な資金調達の成功は、アニマルスピリッツにとって大変重視する点です。
出資後の経営状況と照らし合わせ、アニマルスピリッツからの追加出資がスタートアップの成長に貢献し得る場合には、初回出資後のラウンドでもフォローオン投資を実施します。
Last update : 2023.2.14
アニマルスピリッツは東京を拠点として活動していますが、東京以外の地域のスタートアップに対してもご投資します。
1号ファンド1件目投資先であるクラッソーネ社は、名古屋を拠点とするスタートアップです。
Last update : 2023.2.14
アニマルスピリッツは日本以外の海外地域を登記地とする会社、活動拠点とするスタートアップにもご投資します。
ただし、アニマルスピリッツでは日本以外の地域のスタートアップへの投資機会を能動的に探ることはありません。
海外地域におけるスタートアップへの投資として主に想定しているのは、日本と関係性のある起業家による事業、あるいは日本と関連の深い事業です。
Last update : 2023.2.14
アニマルスピリッツ1号ファンドのファンドサイズは約60億円です。
Last update : 2024.5.6
対象スタートアップのフェイズやセクター等の個別事情によって異なりますが、通常は初回ミーティングから1ヶ月~3ヶ月程度で、投資の意思決定と入金を完了する場合が多いです。
・シードステージ:短め(数週間程度)になる傾向
・アーリー~ミドルステージ:事業実績の確認項目が多く、最大3ヶ月前後
・「即日で投資決定」は原則しておりません
投資家としては10年近く伴走することになるため、私たちはスタートアップとの相互理解に時間をかけることを大切にしています。またこれは、私たちベンチャーキャピタルだけでなく、スタートアップ経営者の方にとっても大事なプロセスだと私たちは考えています。
逆に、投資できないと判断した場合には、スタートアップの資金調達プロセスを遅らせないよう、できる限り早くご回答することを心がけています。
なお、入金希望タイミングよりもなるべく早い段階でご相談いただけますと、スムーズに投資検討を進めることができます。まだ事業計画が固まっていない予備段階でも大歓迎ですので、お気軽にご連絡いただけると幸いです。
Last update : 2025.2.5
下記が当社での一般的な投資プロセスです。
・事前資料の検討:まずは会社概要やピッチデッキなどをお送りいただき、アニマルスピリッツが資金調達のお役に立てるかを判断します。
・初回面談(約30分・オンライン):お互いの時間を有効に使うため、まずは短時間のオンライン面談を行います。リアルのオペレーションやプロダクトを確認が必要な場合は、別途現地訪問を検討します。
・追加質問のやり取り:初回面談後、当社から追加質問リストをお送りし、回答内容を踏まえて再ミーティングを組む場合もあります。
・投資条件の提示・レファレンスチェック:検討が進んだ段階で投資額やバリエーションなどの条件を提示し、必要に応じてキーパーソンのレファレンスチェックを行います。
・投資委員会での決議:条件提示やレファレンス結果を踏まえ、社内の投資委員会で最終可否を決定します。承認後は短期間で送金が可能です。
なお、事前資料と同時にLoom等でのプレゼン動画をご送付いただくことも可能です。
Last update : 2025.2.5
スタートアップの成長フェーズや起業家の意向を尊重しつつ、ファンドとしてのリターンを確保できるようにエグジット方法を個別に検討しています。一般的には IPO(新規株式公開) を目指す企業が多いですが、 M&A(合併・買収) などの選択肢も視野に入れています。
-IPOの場合:上場によって成長資金を調達し、社会的信用度を高める道を選ぶ企業が多く、当社としても上場準備や経営体制整備などをサポートします。
-M&Aの場合:代表パートナーの朝倉自身が自社スタートアップをM&Aでエグジットした経験があり、他の投資先のM&Aを支援した実績もあります。企業によって資本政策や経営方針が異なるため、最適な成長と投資リターンが得られる方法を一緒に検討します。
また、ファンドの運用期間内に必ずエグジットするよう求めることはありません。事業の成長状況を鑑みて、セカンダリー取引で株式を他の投資家に譲渡するなど、柔軟に対応しながらスタートアップの負荷を軽減するのが基本的な考え方です。
最終的には、起業家と十分な議論を重ねたうえで、お互いに納得できるエグジット手段(IPO/M&A/セカンダリー等)を模索していきます。
Last update : 2025.2.5
基本的にスタートアップの成長フェーズによって重視する項目は変わりますが、最も大きな判断材料となるのは、下記2点です。
1.起業家の資質・リーダーシップ
業界やマーケットへの深い知見、独自の洞察力、そしてミッションを達成する情熱(アニマルスピリッツ)と実行力があるかどうか。
2.ターゲット市場の妥当性
本当に顧客ニーズが存在し、成長の余地があるか。
「未来世代のための社会変革」に繋がるテーマかどうか。
上記2点はシード期・アーリー期を問わず共通して注視する部分です。
フェーズが進んで売上や顧客データが蓄積されている場合は、たとえばユニットエコノミクスやプロダクトマーケットフィット、また組織体制のスケーラビリティなど、追加で確認する要素が増えます。
ただ最終的には、起業家の熱意と狙う市場の意義が投資判断を大きく左右する、というのが当社の基本的な考え方です。
Last update : 2025.2.5
もちろん可能ですし、当社も積極的にご協力します。たとえば事業ステージが近い企業同士や、類似の課題を抱える経営者をお引き合わせすることで、有益な協業や情報交換が生まれると考えています。
一方で、大規模な勉強会や合宿などのイベントは開催していません。起業家の方々は大変忙しく、VC主催のイベントが増えた昨今、日々の業務に支障が出るほどの“イベント疲れ”を避ける意図があります。私たちは起業家の貴重な時間や思考を事業の成長に注いでいただきたいという方針です。
年に数回、投資先やLPの皆様が自由参加できる懇親会を開いていますが、参加はあくまで任意です。起業家に過度な義務感を与えず、それぞれのペースでネットワーク形成をしていただくのが、当社の基本姿勢です。
Last update : 2025.2.5
アニマルスピリッツ1号ファンドは2023年1月17日に設立されています。
Last update : 2023.2.10
アニマルスピリッツは2023年に設立されたVCファームであり、過去の投資実績は限定されています。現時点での投資先は下記リンク先からご確認ください。なお、出資先の中にはプレスリリースで資金調達を公表していないスタートアップも含まれています。
■別組織における過去の投資先
アニマルスピリッツ1号ファンドを運用するGPは、過去に在籍した企業やエンジェル投資等を通じて、下記の企業への投資意思決定、アドバイザリー等に従事しています。
Original Stitch(ワールド買収, 2019年)
Paystack(米Stripe買収, 2020年, ナイジェリア)
■THE FUNDでの過去の投資先
GPである朝倉が創業したシニフィアン株式会社が運用するグロースキャピタル「THE FUND」(現在は当初予定額を投資済み)では以下のスタートアップにご投資しています。なお、GPである荒木は「THE FUND」の投資検討等の実務を担っています。
一方、「投資実績」にはカテゴライズされませんが、投資リターンの観点で最も大きな成功事例は、GPが代表として直接経営にあたったネイキッドテクノロジーとミクシィです。
Last update : 2023.3.17
その他の内容
アニマルスピリッツでは若干名のキャピタリスト候補者を募集しています。
ご興味のある方は、Linkedinや職務経歴書へのリンク等を添付のうえ、CONTACTからご連絡ください。
なお、全てのお問い合わせにはお答えできないことについて、予めご了承ください。
Last update : 2023.10.8
もしも共通のお知り合いの方がいらっしゃるようであれば、ご紹介経由でご連絡いただける方がより早くご返答ができます。
共通のお知り合いがいらっしゃらないようでしたら、是非ホームページのCONTACTからご連絡ください。
資金調達に関するお問い合わせの場合は、ピッチ資料等、参考資料のリンク先をコンタクトフォームにご記入ください。
なお、アニマルスピリッツは極めて限られた少人数で運営している都合上、ご連絡いただいた全ての方にご返信ができないことを、予めご了承いただけると幸いです。
Last update : 2023.10.12